喉の力み、緊張を取るには呼吸が大切
ようこそボイスルへ!
ボイトレを身近な趣味に!を合言葉にボイトレに関係した記事を現役声優の私、宇和川恵美が実体験を交えてコラムにしています♪
声や顔の若返り 飲み込む力(嚥下)他、 少しでも日常生活の参考になれば幸いです。
今回は緊張と喉の力みと呼吸について。
呼吸とブレスは大切
20年以上担当していたとある店内放送のお仕事がありました。
そこの現場の原稿は主語が長かったり、修飾語がたくさんついていたりして、長いセンテンスのものがたくさんありました。
言いたいことはわかるけど長いのでどこで切るか悩ましかったり、読んでるうちに着地点が変わっていたり(笑)
でもそのまま読んでほしいと言うことだったので、間と読み方で伝わるように工夫していました。
たまに長いセンテンスで修飾語などが並列対等に並んでいると一息に読まないといけない時もあります。
他にも、番組ナレーションで尺がぎりぎりでブレスが入れられない時もありました。
このように一息で読む場合、前のブレスできちんと呼吸をしなんとか最後まで声量が持ちません。
実は人は息を吐ききったと思っても実はまだ少し息が残っています。
でもそれを使った声の質はあまりよくないし、その後の呼吸に時間がかかってリズムが崩れたりします。
ナレーションのポイントは、呼吸と語尾です。
気持ちよく自然に呼吸をして語尾まで息をたっぷり使えることが理想なのです。
要するに普段文章を読んだり長話したりするとき、息が足りなくなったり語尾が消えたり、喉が痛くなったりする人は、呼吸のタイミングや方法、ブレス(息継ぎ)がうまく出来ていないのです。
歌う時も同じです。声がぶれたり声量がなかったり、リズムがずれたりフレーズの終わりがフラッとするのも呼吸に問題があります。
呼吸とブレスは朗読にも歌にもとても大切なのです。
ですから、喋るボイトレ(喋トレ)では毎回まず呼吸を見直してから始めています。
喉の力み
以前、漫画家の先生とアシスタントさんたちとカラオケに行った時のこと。
割と高音の歌を歌ってたら先生に「高い声を出しているのに全然苦しそうな顔してない!?」と言われました。
そう言われると確かに、昔カラオケで高音が出なくてしかめっ面で絞り出して歌ってたのに、今はむしろ顔を伸ばしてパァとした表情で歌っています。
実は歌うための筋肉は、しかめっ面より伸ばす方が支えがしっかりして力が入るのです。
高音が出にくい時はつい力んで声を押して出そうとしてしまいます。
力むと喉に負担がかかり痛くなったり声が枯れやすくなります。
他にも、人前で話すときなど、緊張して力んで声が掠れたり出にくくなることがあります。
緊張すると身体がうまく使えず、呼吸が浅くなり喉が締まってしまいます。
その状態で声を出そうと力んでしまうのです。
喉の力みを取る方法
ちなみに喉が力んで締まりやすい場面は、身体が冷えたり、胃腸が弱っていたり、姿勢が悪かったりと身体的な要因の場合もあります。
喉の力みを取るには、呼吸やストレッチでリラックスすることが必要です。
最初無意識にやっていたのですが、確かにナレーションを読んでいて、なんか喉が詰まるなぁとか息が上がっ来てうまく空気が入らないなぁと思った時、呼吸を使って身体を開くと声が安定します。(身体を開くと言うのはイメージなのですがこれもレッスンでやっています)
なので、お仕事前はおまじないのように呼吸を入れるようになりました(笑)
昔、緊張する緊張すると言っていた先輩とアニメに入った時、同じマイクに立つと台本を持つ手がブルブルと震えていたことがあります。
でも声には全く出ていない。
呼吸を見直すと、緊張が喉に来ないよう身体が覚えていくんですね。
あくび万能説!?
あくびにはリラックス効果があります。
なので、喉に力みを取るのにも効果的です。
そしてさらに、舌根が下がって軟口蓋がピンと張るあくびのフォームは発声にとって理想的と言われ、説明などにも度々出てきます。
私も師匠のレッスンの時、二人であくびをしあっていました(笑)
あくびにそんなに注目していなかった人も多いと思いますが、ぜひあくびのフォームを意識してみてください!
【まとめ】
・話していて息が足りなくなったり語尾が消えたり喉が痛くなるのは、呼吸や息継ぎに問題がある
・力みは喉に負担となって痛くなったり声が枯れやすくなる
・喉の力みや詰まりには呼吸やストレッチが重要
・あくびのフォームは発声にとって理想的
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