口呼吸から鼻呼吸に変えましょう
ボイスルへようこそ!
ボイトレを身近な趣味に!を合言葉にボイトレに関係した記事を現役声優の私、宇和川恵美が実体験を交えてコラムにしています♪
声や顔の若返り 飲み込む力(嚥下)など 少しでも日常生活の参考になれば幸いです。
今回は、正しい舌の位置と鼻呼吸について。
鼻は呼吸、口は食事のためのもの
以前、風邪をほぼほぼひかなくなった話をご紹介したと思います。
子どもの頃3ヶ月に1ヶ月は風邪を引いていたわたしが、今では年に1回ひくかひかないかになった理由。
それは、「舌の位置(タングスポット)」を変えたから。
舌の位置を変えると言うことは、「口呼吸を鼻呼吸に変えること」だとご紹介しました。
舌は喉の弁の役目をするので、舌を正しい位置にすると喉を閉じて鼻呼吸に自然と変わるのです。
本来、鼻は呼吸のためにあり口は食事のためにあります。
そのため、色んなところで「鼻呼吸」は推奨されています。
正しい舌の位置と効果
正しい舌の位置(タングスポット)とは、舌先が前歯に触れず、舌の上面が上あごにビタッとくっついている状態です。
鼻呼吸に直すのに1年ほどかかりましたが、それ以来 滅多に風邪をひかなくなりました。
すごく良かったので、母にもすすめてみました。
すると、いつも朝起きたときの喉のイガイガが減ったそうです。
(最初は、なんか調子がいいけどなんでだろうと言っていましたが、笑)
他にも10年ほど前、扁桃腺が頻繁に腫れて困ってるお友だちに教えたことがあります。
お友だちはその後、私が教えた通り実行したらしく つい最近その話をしたとき、そう言えば症状が段々減ってここ5年以上は扁桃腺が腫れてないと言ってました。
他にも、よく見てたユーチューバーさんが頻繁に咳払いをしていたことがあります。
せっかくお勉強になる内容なのに聞きづらくてもったいないなぁと思ってたら、たまたま話す機会に恵まれました。
ご自身も喉が壊滅的に弱いと自覚されていて、特に平日に咳払いが増え土日は大丈夫なんだとか。
奥様にも致命的と言われたらしく、とある舌の体操を3年間毎日まじめに続けられていたそうです。
効果は「?」だったそうですが…。
なので、一度試してみてくださいと、私の経験と方法を色々アドバイスさせていただいたことがあります。
すると、1週間くらい実行したら咳払いが減ったと自身のYouTubeで話されていました。
共通して言えるのは、いい改善が見られたけどなんでだろう?と思ったら、そう言えば…舌の位置直したから…?と実感するみたいです。
ちなみに舌の位置を意識し始めの時はいい改善が見られることも多々あるのですが、これも喉の筋肉と同様、定着するのに時間がかかる人もいます。
私も1年かかりました(笑)
舌の位置を直す副次的効果
舌の位置を矯正した時、みなさん口々に「唾液が出る」と言います。
これは唾液腺が刺激されるためだと思われます。
ちなみに交感神経が興奮すると唾液の分泌量が減り、口が乾いて咳払いを起こしやすくなるそうです。
そう考えると、先ほどのユーチューバーさんの咳払いが1週間で減ったのもわかる気がします。
舌を正しい位置にすると、口を閉じたとき口角が上がって見えます。
さらにフェイスラインもすっきりし、美容にもとてもいい効果があります。
逆に舌が落ちていると口角が下がって機嫌が悪く見えるような気がします。
舌は喉の筋肉に繋がっています。
ですから舌を正しい位置にすると喉の筋肉にも影響します。
逆に舌の位置は下がると声も低くなります。
このように、舌や口の中の状態は色んなところに影響するんですね。
歯ぎしりと咬筋
以前、奥歯の調子が悪くなって女子アナさんがよく通っていると言う歯医者さんを紹介してもらっていった時のこと。
口の中を見るなり、先生が「歯ぎしり」が影響していると。
先生は口腔筋や骨、かみ合わせや姿勢に詳しいらしく、口の中を見ると色々わかるそうです。
まさかそこに原因があるなんて考えたこともありませんでした。
先生の提案通りマウスピースを使ってみたらかなり良くなって、しかもフェイスラインがすっきり⁉
先生曰く、歯ぎしりで発達していた「咬筋」が落ちてきたからだそう。
口腔と筋肉の関係を再認識しました(笑)
色んなところが繋がっているんですね!
【まとめ】
・鼻は呼吸、口は食事のための器官
・舌を正しい位置にすると鼻呼吸になる
・舌の位置を直すといろんな症状の改善がみられる
・舌の位置はフェイスラインや声にも影響する
・歯ぎしりは口腔内や顔の形状にも影響する
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