ようこそボイスルへ!
ボイトレを身近な趣味に!を合言葉にボイトレに関係した記事を現役声優の宇和川恵美が経験したことを元にコラムにしています♪
声や顔の若返り 飲み込む力(嚥下)他、 少しでも日常生活の参考になれば幸いです。
今回は声と食べ物と筋肉の関係について。
声で食べたものがバレた!?
ボイトレを始めて何年か経ったある日。
いつも通りレッスンで発声し終わった後、突然師匠が
「昨日か今日、菓子パン菓子パン食べた?」と。
ボイトレとは関係ない質問に面食らって一瞬、は?となりながら記憶を辿っていくと…
「食べ…た⁉食べました!昨日の夕方!!」
当時滅多に菓子パンを食べなかったのですが、昨日たまたま帰りに寄ったコンビニで甘いものを食べたくなりチョココルネを食べたのを思い出しました。
1年で1回食べるか食べないかだったのですごくびっくりして「なんで???」と聞くと、師匠はニヤリとして「当たった…(笑)」と。
聞くと、いつもの声より少しキンキンしてて、そのキンキンした響きは胃酸過多で身体が締まった響きじゃないかと思ったそうです。
それで、もしかして甘いもの食べたのかな?菓子パン…?と、あくまで消去法らしいのですが。
思わず「こわっ!わたし絶対先生と結婚したくなーい!(笑)」と叫んじゃいました。
師匠は女性だけど(笑)
声でわかる身体の変化
師匠は「下ネタになるかもだけど、男性の生徒さんに彼女が出来たときもわかるんだよね。この間当てて、生徒さん真っ赤になっちゃって(笑)」とも言ってました。
今まで出てたトーンが出にくくなった生徒さんがいて「筋トレか何か始めた?」と聞くと腹筋を始めたと言うこともあったそうです。
実は腹筋は程度によっては身体が開かなくなるそうで、やり方によっては声が出にくくなるそうな。
他にもテレビに出てくるタレントYさんは慢性の胃酸過多の声をしてるとか、Fさんは昔からモテてた声をしてるとか…声からわかる身体の特徴のお話は興味深いものでした。
私も当てられたことが数回あって、その度に「なんでーー!!」と叫んでいました(笑)
身体は楽器
身体は楽器なので身体の状態が声に現れるのは理に適ってると思います。
実は私も父の声で病気に気づいたことがありました。
とあるプロデューサーさんの体調も。
いつもと響きがちがうから違和感があると言うか。病気まではいかないけどいつもと違うことが何となくわかるのです。
でもよく考えたら昔から声を聞いて、なんか元気ないね?とか言う場面もあるから、声に心身の状態が出るのは至極当たり前のことなんですね。
ただ寝不足なのか疲れなのかまではよくわからないし、普段から声を聞いている人じゃないとわかりにくいかもしれませんが…。
声にいい食べ物と食べ方
話は戻りますが、私の師匠は特に声と食べ物の関連に着目していました。
声を出すのに一番いい食べ方は葉野菜を一緒に採ることだそうです。すると血糖値がゆっくり上昇します。
逆に野菜を食べなかったり甘いものだけ食べると胃酸過多になり、身体が締まって声がキンキンする。
血糖値が急に上がらない方がいいのは健康の面でもよく聞く話なので、やはり健康と声には密接な関係があるんですね。
ただこれは個人差があるみたいで私的には自覚はありません。
師匠に褒められたことがあるのですが、もしかしたらもともと「虫」と言われるくらいの葉物野菜好きで普段から欠かさないからかもです(笑)
ちなみに菓子パンのキンキン声も師匠にはバレましたが私的には特に出しにくいなどの違和感はありませんでした。
そう言えば、歌にいいのはキャベツの千切りをレンジで1分チンして1秒間に2回嚙んだ後らしいです(笑)
信じるか信じないかはあなた次第!
要はそうやって噛むことによって顎の力が適度に入るそうです。
声と筋肉
スポーツ選手は歌が上手い!?
一般的にスポーツ選手は歌がうまい人が多いそうです。
運動をしてる人は首が太くて筋肉や支えがしっかりしていている人が多いからだとか。
確かに野球選手やお相撲さんなどスポーツ選手は歌のうまい人が多いような気がします。
筋肉と健康と声の関係、ほんとおもしろいですね。
声はなぜ老ける?
よく歳をとると声が低くなったり、出にくくなったり、細くなったり、枯れたり、裏返ったりすると聞きます。
それはいわゆる発声で使う筋肉や首の筋肉が衰えて支える力がなくなるのが原因です。
逆に言えば、筋肉を鍛えていると声はいつまでも若々しくいられます。
むかしスペースシャワーTVで帯番組のナレーションを担当してた時、80代の先輩が特番でナレーションされてたのですが、どう聞いても60代くらいにしか聞こえませんでした。
国民的アニメの声優さんたちも何十年も同じ役を演じ続けていますし、例えば10年以上前にやったキャラがまた出て来るので同じ声でという依頼も普通に来ます。
声優さんは日ごろから発声の筋肉を使ってるから鍛えられているんですね。
つまり、声の衰えは筋トレである程度防げます。
ちなみに声が若返ると気持ちも若返るみたいです。
師匠が教えてたご高齢の方が声が出るようになるとピンクの服を着たり華やかになっていったそうです。自信もつくのかも。
また、山王病院のボイスセンター長 渡邊雄介先生は
“声は30代から衰える”「老け声だからひとと話したくない」と 老人性の引きこもりに陥ってしまう(声筋のすごい力 渡辺雄介著 ワニブックスより)
とおっしゃっています。
筋肉はいつからでも鍛えられます。
声の筋肉を鍛えて声からアンチエイジングするのもいいかも知れません。
【まとめ】
・声と食べ物、声と身体は密接につながっている
・声が老けるのは防ぐことが出来る
・声を若々しく保つことで自分自身に自信を持てたり、筋肉を保てる
・ボイストレーニングは若く健康的に過ごすためにも役立つ
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