声優・上級者向けブラッシュアップレッスンが出来るまで
ボイスルへようこそ!
ボイトレを身近な趣味に!を合言葉にボイトレに関係した記事を現役声優の私、宇和川恵美が実体験を交えてコラムにしています♪
声や顔の若返り 飲み込む力(嚥下)など 少しでも日常生活の参考になれば幸いです。
今回は声優の家庭教師について。
声優ブーム
私の新人の頃は、アニメや洋画の吹き替えだけなく、企業など専門の動画のナレーション、番組ナレーション、レポーター、目覚まし時計などの機械音声、ゲームに歌にラジオ、イベントなどなどすでに多岐に渡っていました。
ジュニア2年目くらいでオーディションに受かり、声優初のテレビ番組の出ることになりました。
大先輩声優の司会で毎回レジェンド声優を迎え、ゲストトークやひな壇の新人声優たちがいろんな挑戦をするコーナーがあったり…。
当時は画期的で珍しかったのですが、今や普通に番組のMCとして活躍したりなど 声優のタレント化が進んでいます。
市場が広がったせいか世間の人たちに認識してもらう機会も多くなって、声優はますます人気の職業となったような気がします。
声優を目指す人たちもかなり増えました。
声優名鑑には私が新人の頃の約4倍(2021年)そして、2022年には約4.5倍になっているそうです!
声優になるには昔以上にかなりの難関を突破しなくてはなりません。
声優養成所の話
私は青二塾大阪校と言う養成所出身です。
たまたまチラシに出会って塾を受けたのですが、当時声優になるにはプロダクション直結の養成所が早いと言われていました。
入塾するには入塾オーディションがあります。
内容は筆記テストや朗読、面接など。
当時は200人程受けて60人(30人2クラス)程が受かりました。
ちなみに当時はそこから2年間学んで最終オーディションを受け、10人ほど受かって2年間ジュニア所属をして査定…と言う流れです。
声優が人気の職業になった今、声優事務所や養成所がすごく増え選択肢も増えました。
大学にも声優コースが出来るほど。
養成所に入ってからの勝負と言うより、養成所などのオーディションに受からなければならないのでその前からの対策も必要なようです。
声優・上級者向けブラッシュアップレッスン
ボイスルでは初め、身近なお稽古事として声のお仕事ではない方向けのレッスンを考えていました。
母や周りの人に教えて、美容などのアンチエイジングや嚥下(飲み込むこと)のためにいいなと思ったのが始まりだったので。
しかし、たまたま養成所の講師をしている同業のお友だちから、声優の事務所預かりの方を紹介されました。
その生徒さんは私と同じ症状だったので体験レッスンをしてから続けて教えることにしました。
正直インプットしていた30年近く、声優として自分が学ぶスタンスだったのを、教えると言うアウトプットに切り替えるのに少し戸惑いましたが、その生徒さんを教えるうちに 当時私が悩んでいた道を辿ろうとする後進に少しでも参考になるならと 声優・上級者向けブラッシュアップレッスンを設けることにしました。
イメージ的には、声優養成所に入るため、或いは入る前に基礎を学んでおきたい人や、声優に興味があるのでどんなものか知っておきたいと言う人、プロになる前に声を磨いておきたい人、声や喋りをお仕事に使う方などに向けてのレッスンです。
私が経験したことを元に教えていきます。
生原稿を教材に
レッスンは個々に合わせて組んでいくのですが、大きく分けて「発声レッスン」と「滑舌レッスン」「表現のレッスン」などがあります。
滑舌のレッスンで使う教材には、養成所で使った古典的なものや、実際に現場で使った原稿(許可済みのもの)、タイムコードの入ったV(許可済み)なども使う場合もあります。
教えるモードに切り替わらず30年近くインプットしていたのですが、なぜか将来教えるようになった時に使えそうと思ったら、現場で許可もらっていました(笑)
ただ、正解がない世界なのでなるべく変な先入観が入らないように基本的なことを伝えるように心がけています。
声優の家庭教師
私は教育大出身で教員免許を持っています。
昔からお友だちに教えたり、教育実習に行ったり、家庭教師をしたり、塾の講師をしたり「教えると言うこと」に携わってきました。
色々経験して来て思うに、教えるのに大切なのは苦労して克服したものしか上手く教えられないと言うこと。
苦労して克服するとその人なりの理論が出来ます。
それが合う人に教えると近道になります。
それが「相性」だと思うのです。
そしてなぜ「声優の家庭教師」と言う表現になったかと言うと、養成所などの団体では行き届かない、ひとりひとり弱点や個性を拾ってマンツーマンでアドバイスやレッスンする点が似ていると思ったからです。
ここがおススメ!
私の初めてのアニメのお仕事は「劇場用 スラムダンク」だったのですが、マイクの使い方、台本の見方、収録の仕方はもちろん、見学もせず全く知識のないまま現場に入りました。
私の時代は、とにかく現場に入って先輩を観て現場で覚える時代でした。
最近は養成所で学んだり見学したり出来るみたいですが、それでもいざ入ってみるとわからないことや疑問が出てくるようです。
生徒さんとのレッスンには最後に質問の時間を設けているので、そこで声優のお仕事に関して、体調管理、マイクの使い方、養成所の選び方など、誰に聞いていいかわからないことに答えるようにしています。
(あくまで私の経験からのひとつの意見ですが)
家庭教師も都度わからないことを質問したり出来るのでその点でも似てると思いました。
生徒さんなどからは
- 養成所の団体のレッスンと違ってマンツーマンで話しやすい
- こんなこと聞いていいのかと思うことも聞ける
- 経験者から色んな話を聞ける貴重な場
- 人前で話すときなどのメンタル的なものを聞けるのでありがたい
と言う感想を聞いて「本当に運がよかったと思っています」と言われたのをきっかけに、もし他にもご縁がある方がいればと後で出来たレッスンです。
興味がある方は一度お問い合せくださいね!
【まとめ】
- プロの声優を目指すひとや預かり、お仕事で喋る機会がある方など、喋りをお仕事で使う人のためのレッスンをそれぞれの個性に合わせて家庭教師感覚で行います。
- 大手プロダクションで長年プロとしてやってきた視点でお答えします。
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興味はあるけどどんなことをするのかわからないので一度やってみて考えたい、
なりたい自分になれるのか続くのか、など迷っている方も
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解剖発生学に基づいて理論的に説明するので、
体験だけでも発声のヒントになると思います!