わたしはこうして滑舌を直してプロの声優になりました
ボイスルへようこそ!
ボイトレを身近な趣味に!を合言葉にボイトレに関係した記事を現役声優の私、宇和川恵美が実体験を交えてコラムにしています♪
声や顔の若返り 飲み込む力(嚥下)他、少しでも日常生活の参考になれば幸いです。
今回は滑舌を良くする方法について。
舌足らずだった学生時代
声優の養成所に通って2年目の時、中学からの同級生に「えみ、舌足らずやのに良く声優目指してるなぁ」と言われたことがありました。
録音して聞いてみると「き」の音がおかしい。
音が濁ってると言うか、破裂してると言うか、唾交じりと言うか…。
私はあわてて他の人を研究しては録音して練習して、やっとみなさんに近い音を出せるようになったのです。
「き」に限らず、私のように発音・活舌に苦手意識を持っている人は少なからずいることでしょう。
舌足らずと滑舌
日本語は「ま」「は」「ん」以外は舌を動かして発音します。
この時、舌の動きが悪いと「舌足らず」になります。
また、「ん」以外に日本語には「母音」がついていて、この母音をはっきり発音するとキレがよくなり、それを滑らかにするのが「滑舌」なのです。
発音と舌
私の「き」のような症状は、専門家には「側音化構音」と言われ、要は発音する時の口の中の使い方、舌の使い方がまちがっている状態のようです。
また側音化構音の人は、喋ると左右どちらかの口角が持ち上がる場合があります。
直そうと思う人、自力で直すひとはほぼいないみたいですが、声優と言うお仕事柄 必要に迫られたので直せたのだと思います。
未だに苦手意識はありますが(笑)
人は発音する時、口は上下にしか動かしません。
そして舌も中心線がずれることなく左右対称につかいます。
ところが、下あごを横にずらすことによって口の中にゆがみが生じて、舌の使い方を間違って発音してしまっているのです。
江戸っ子の「ひ」が「し」になるのも このように舌の微妙な使い方が原因のようですね。
ちなみに、下あごが横にずらせるのは、咀嚼するためだとか。
ただ、口の中の使い方は見えないので音を聞いて判断することも多々あります。
ボイスルでの滑舌レッスンでは、実際の音を聞いて、口の動かし方、舌の位置などもアドバイスしながら指導しています。
基本的には子ども頃にお話し教室などで直すみたいですがが、大人になってからでも気がつけば直すことはできます。私はそうだったように。
口輪筋と美容、舌と嚥下
私たちは母音を発音する時、舌の厚みや形、口の開け閉めなどをして、楽器のように音を作っています。
ちなみに「嚥下」には舌の筋力を鍛えることは大切なので、滑舌の練習は嚥下にも役立ちます。
口が回らなくて発音が不明瞭な場合は、口の周りの筋肉「口輪筋」の動きが悪いことが考えられます。
そしてこの口輪筋を鍛えることは、美容やアンチエイジングにも役立つのです。
【まとめ】
- 滑舌が悪い原因は舌の使い方がまちがっているから
- 音を明瞭にするには口の周りを鍛える
- 口や舌を鍛えることは美容や嚥下に役立つ
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